カレル・チャペックが戯曲「R.U.R」の中で,単純労働を行う自動機械として「ロボット」という言葉を使って以来,小説・漫画・アニメなどフィクションの世界で多種多様なロボットが創造/想像されてきた.その後,技術の発展に伴って実際の「ロボット」が造れるようになったが,フィクションのイメージが先行しすぎたために様々な面で実際のロボットのイメージとの間でギャップが生じることとなっている.曰く,「ロボットとは何か?」「なんのためのロボットか?」「ロボットに必要な機能とは?」 フィクションにはフィクションのロボット像があり,リアルにはリアルのロボット像がある.どのようにフィクションから影響を受けているのか,フィクションのロボット像に流されず自分のロボット像は何か,社会に受け入れられるロボット像とはどんなものかを考えながら研究を行っていく必要がある.