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認知ロボティクス研究室>種々雑多>専門書との付き合い方

本は明確な目的を持って読め

一般の文芸書と専門書(大学で用いる教科書を想像するといいかも)とでは読み方が異なる.一般の文芸書にはストーリーがあり,物語のはじめが1ページ目であり終わりが最終ページである.大事なのは始めから終わりに至るプロセスであるので,基本的には飛ばし読みはもったいない.一方で専門書の目的は読み進めていくプロセスではない.そこに書かれている知識を伝えることが目的である.そして効率よく伝える方法の「逆」を考えると次のようになる.

つまり効率よく伝えるためには

ことを行えばよい.一般にこのことは両立しないので難しいことなのであるが.

では,上記の用件を満たした本(私はこれがひとつの良書の形と考える)が存在した時に,どのように活用するのがよいか考える.上記の用件を満たしているのならば,その本は一冊の本であるけれど,各章・各節・各句において(それはいいすぎ)他の部分と独立となっている.そのため,途中から読んでもあまりさしつかえがない.では問題になるのは,どのように読むか,である.それは当然知りたいところを読む,である.本は知識を得る道具であるからである.では,どこに知りたいことが書いてあるか,が問題となる.そのためには,何を知りたいのか,を明確にもつことが重要となる.

よって,お薦めの本の扱い方としては,

である.


Last-modified: 2023-03-29 (水) 10:47:55