本は明確な目的を持って読め

一般の文芸書と専門書(大学で用いる教科書を想像するといいかも)とでは読み方が異なる.一般の文芸書にはストーリーがあり,物語のはじめが1ページ目であり終わりが最終ページである.大事なのは始めから終わりに至るプロセスであるので,基本的には飛ばし読みはもったいない.一方で専門書の目的は読み進めていくプロセスではない.そこに書かれている知識を伝えることが目的である.そして効率よく伝える方法の「逆」を考えると次のようになる.

  • 長々とした文章を読まなくてはいけない.
  • 色々な知識を知っていなければ理解できない.

つまり効率よく伝えるためには

  • なるべく少ない分少量で多くのことを伝える
  • ある知識を伝えるために必要な知識は最小限とする

ことを行えばよい.一般にこのことは両立しないので難しいことなのであるが.

では,上記の用件を満たした本(私はこれがひとつの良書の形と考える)が存在した時に,どのように活用するのがよいか考える.上記の用件を満たしているのならば,その本は一冊の本であるけれど,各章・各節・各句において(それはいいすぎ)他の部分と独立となっている.そのため,途中から読んでもあまりさしつかえがない.では問題になるのは,どのように読むか,である.それは当然知りたいところを読む,である.本は知識を得る道具であるからである.では,どこに知りたいことが書いてあるか,が問題となる.そのためには,何を知りたいのか,を明確にもつことが重要となる.

よって,お薦めの本の扱い方としては,

  • 読む前に,何を知りたいのか,なるべく明確にしておく.
  • 何を知りたいのか頭に入れておいて立ち読みがてら本を探す
  • もし,1ページでも自分の知りたいところが見つかるならば,それは上記の用件を満たしていることである.なぜなら,「知りたいことが見つかった」ということは,効率よく自分に伝わっている証拠であるからである.そのような本は,他の欲する知識に関しても効率よく見つけられる確率が高いので購入するなどして自分の手元においておく.

である.