ロボットの発展の歴史を見ると,人間の欲求と無関係ではありません.一番最初は単純な繰り返し作業を行う機械として作られました.特に工場での組み立てラインでの使用が考えられました.しかし,いざ使ってみると失敗もよく起こりました.なぜならば,組み立ての部品がいつも同じ位置にあるとは限らず,少しの"ずれ"で部品を掴みそこなったり,組み立てそこなったりするためです.しかも,ロボットは"失敗した"ことすら分からなかったため,人が常に監視していなければならない,といった作業も新たに増えました.そこで,より便利に,と考え,周囲の状況を認識し,それに合わせて動くロボットが求められます.対象の部品をきちんと認識し,扱えるロボット,少なくとも,失敗したら失敗したと認識し,人に教えてくれるロボットを人は望みました.そしてそれが実現されてくると,今度は新たな要求が出てきます.ロボットをもっと簡単に扱いたい.作業目標を与えれば,作業を遂行できるように自分で考えて動いてもらいたい.そんな要求に応じて学習手法を組み合わせたロボットが登場してきています.現在は,この段階のロボットの研究が主に行われていますが,同時に次に求められるロボットとして,様々な要求やアイデアが出され,次世代ロボットとして研究されています.

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