「知能」を創り,ロボットに埋め込むことで「知能」の発現を実現する,これが目標です.そのために,「知能とは何か?」を考えることは重要です.しかし,「知能とは何か?」という問は永らく考えられてきた謎であり,答えがいくつもありながらひとつもない状態です.

当研究室では,「知能とは何か?」を直接考えるのではなく,回り道をして答えをみつけるアプローチをとります.

まず「知能」を考える上で非常に参考になるのが,生物,特に人間がもっている「知能」です.そもそも「知能」の概念は生物からやってきており,私達のもつ「知能」のイメージは生物から生まれています.ですので,生物をモデルにするのは当たり前といえば当たり前です.

生物をモデルにするのならば,次の仮定を導入することは不自然ではありません.それは「自然は無駄なことをしない」.自然界には自然界の仕組みにしたがった調和があり,多様性がありながら(すなわち無駄がありながら),安定しています.「知能」という現象は,1.種族にまたがって広範囲に広まっており(知能の定義にもよりますが昆虫から私たちまで様々な知能があります),2.実現するには非常にコストがかかりそうであり("脳"の構築は沢山の世代を必要としました),3.実現したとしても維持するのが大変難しい(遺伝的にも後天的にも少しの外乱で簡単に正しく機能しなくなります)ものですので,その時々の多様性というより,必要であり有用であるから生まれたものであると考えます.

そこで,なぜ「知能」が生まれたのか?なぜ,どのように必要とされ,役に立っているのか?を考え,そこからどのような「知能」があるべき姿なのかを考えます.同時にロボットの現状を考え,ロボットに「知能」が必要とされているのか?どのように必要とされているのか?を考えることにより,機械の「知能」について定義していこう,と考えています.

知能研究へのアプローチ.png

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